『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』感想

ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』大阪公演観に行った感想

注意:個人的な感想です。ご了承ください


感想

サーカス編っていうか主役が変わってからずっと微妙だなって思ってたけど今回は2幕からよかったな~

アンサンブルの使い方も、ん?みたいなとこ結構あったけど二幕から持ち直した感があったからどうにかよくなったな~

すごい違和感があって、調べたら演出家が変わってて

歌とかがこんなミュージカルミュージカルしてたっけ?って感じ

なんか舞台での演出不可能なシーンとかでのセリフが歌になるのは構わないねんけどどちらかというとこの舞台ってなんか割と歌が嫌な言い方したらキャラソンっていうか原作では描きにれないところを歌詞にしてるから面白いのにセリフとかが今回ほとんど歌になっててそれがなんか違和感っていうか新しい演出も大事やけどそういう軸的なものは守ってほしかったな~っていうのが本音

でも回想シーンのシエルとセバスの曲とその時の演出とかは面白いな~って思えたり、衣装や大掛かりなセットとかはすごいと思えたよ

特に今回沈没していく船とか船が傾くシーンとかどうするんやろって思ってたけどそのシーンの再現はすごかったな

あと原作ではできない最新巻の事実を踏まえた演出、原作読んでる人もまだ未読の人も両方損しないように作られるなって思った




セバス

正直な話古川セバスになってから今回一番よかった

松下優也のセバスが本当に好きやったからなんともって感じにやったけど今回一番よかったな~

古川雄大のセバスはなんていうか教科書通りっていうかお手本みたいなセバス

役としてはこれがあるから完璧な悪魔の執事ってなるんだろうけど

松下優也はそれプラスセバス特有の茶目っ気があって好きだった

古川セバスはそれがなくてう~んって思ってたけど今回はそれも備わってたんだと思う

回想での契約のシーンでただの悪魔からちゃんとした執事になっていくのがわかりやすかったな~

最初は声質、態度もシエルの隣とか座っちゃったりしてたのがどんどん様になっていくところが特に

このシーンで映像とかを使っていく演出うまいな~って思った

ここの演出は好き

てか今回正直一番セバス役はハードかも

戦闘シーンがとにかく多くて戦いながら歌ったりしてたよね


シエル

もう最新巻のシエルの秘密を知ったうえでこれはどんな気持ちで観たらええねんって感じ

ここのシーンは結構シエルの過去に関わるシーンでもあるからさぁ

もう少しソロあったらなぁ~っていうのが願望

最新巻を読んでいるからこそ契約のシーンの

「あなたのお名前は?」っていうのに一瞬だけ躊躇ってから名乗るシーン、伯爵を継ぐためのシーン、本当にざわざわした気持ちになったよ

シエルって大人びてるというより中身が完全に大人なところが役として本当に難しいんだろうけどリジーにはタジタジになるところの差が面白いなって今回は感じた

これはリジーが登場しないとできない演技だよね

特にリジーが強い自分を出してしまって泣いてしまうシーンのタジタジになるシーンは良かったな~


リジー

正直もっと早くに登場してほしかった

地に燃えるリコリスでも千の魂と堕ちた死神でも出ようと思えば出れたはず

今回リジー役の岡崎百々子ちゃん、普段はアイドルだそうな

芸人の博多華丸・大吉の華丸さんの娘さんらしいんだけど親子揃ってすごい才能だよね、それぞれの場所で成功してるんだから

岡崎百々子ちゃん自身、まだ中学生らしいんだけどリジーの底なしに明るいところ、人を疑わない純粋な心、これは実際リジーと同年齢じゃあないとできないわ

声がアニメ版の田村ゆかりさんのリジーにそっくりでアニメのリジーを観てるみたいだった

リジーが真の姿を見せるシーンの殺陣もかっこよかった

そのあとのリジーの本心を知る過去の演出は微妙だったけど


ロナルド

ロナルド役の味方、テニミュからのマグダラなマリアの番外編の「亜雌異人愚なグレイス」以来

この人の高くて透き通った歌声が本当に好み

ロナルドのチャラいけどその後ろに隠れた実力だったり頭の切れる曲者感が本当に良くて、歴代ロナルドで一番好きかも

グレルとのやりとりも原作より多めになってて面白かったな~

芝刈り機型の武器、多分軽いんだろうけどこの武器に重心かけて振り周りながらの攻撃とかが本当に華麗だったな


葬儀屋

今回一番よかった!!

本当にかっこいい!

この舞台シリーズ自体の初演が約九年前でその時から唯一キャストが変わらず和泉宗兵さんが演じてて今回ようやく顔出しができて、初演から観てる身からするとなんかくるものがあったよね😂

「千の魂と堕ちた死神」の再演が上演された時にちょうど原作が今回の内容でDVD特典の対談で

「原作ではいつの間にか葬儀屋の素顔と正体がわかって、いざ顔が見えたと思えば超絶イケメンでこのエピソード、舞台化ってなってその途端葬儀屋の役者変更になったらどうしよう」

って話してたのが妙に印象に残ってて、今回キャスト発表されて変更になってなかったの知ってなんかめっちゃ喜んだもん😂😂

ようやく見せ場になって本領発揮って感じでただただ素晴らしかった😢

塔婆から鎌に変える時の手品並みの速さ、あと鎌の使いこなしっぷり、もはや芸術的だったよね

もうこのまま原作の推しも葬儀屋になるんじゃあないかと思うレベルで惚れ込むくらいよかったな~


リアン・ストーカー

役者が河合龍之介って知って昔のニコ動の呼び方だとピヨシート?!ってなった

生執事は関係ないけどこういう昔一番テニミュを観てた頃の人達が今回勢揃いで名前と顔を覚えてる人をだいぶ時間を経て生で観るっていうのがなんか不思議な感じ

てかピヨシートの演技結構観たけどここまでハイテンションな役初めて観た


ドルイット

相変わらずヒデイットは健在だったのは良かったんだけどなんかグレルも今回そうだったんだけど新演出になってから見せ場がないっていうか役者はいいのにキャラを演出が活かしきれてない感

せっかく三年ぶりくらいの再登場だったのに


色々言ってるけど二幕からはよかったから観に行ってよかったな~って思える舞台でした

演出家が変わるなら次の舞台も同じ役者でやってほしいな~

次は名門寄宿学校編かな?

学校の話だからまた若いイケメン俳優が沢山出るね😂

葬儀屋、リジーの両親とか若手以上の登場も割と楽しみにしてる

Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖(なにわにんぽうちょう)-』感想




両方観て思ったのがとりあえず内容は面白かったな

うちは1日ソワネの虹ver5日ソワネの霧verだった

verの方が完全好みなので霧ver中心の感想ね

patchの本公演って殺陣の多い時代物って結構多いけど今回から新体制になったらしいけど今回の内容なら初観劇な人とかにも入り込みやすい内容だったのでは

今度は会話劇みたいなのを見てみたいな



一人ずつ感想書いたらキリないからよかった人、気になった人の個々の感想(霧ver)


ゆうほくん

両方ともハマり役っていうのもすごいな

役もセリフも同じやのに入れ替わったら全然違うものになる!

納谷くん恵比三はやんちゃな悪カギって感じなのに対してゆうほくん恵比三はどちらかというと不良

殺陣も納谷くんは恵比三の強さが伝わるくらいに丁寧なのに対してゆうほくんは役に合った豪快な殺陣って感じ

それぞれの良さがあっていいな~

あと末満さんの教えの「隙あれば笑いを取れ」を二人とも守り切ってるな~って両方観て思った

あと個人的には終盤の恵比三vs毘沙丸は霧verの方が迫力があって好き

あと禄郎とのシーン霧verの方が先輩後輩感がはっきりしてるっていうかどちらかというと親分子分って感じ😂

verを先に観てるから展開は知ってるはずなのに禄郎が死ぬシーンで騙されたことを恵比三に謝るシーンでゆうほくん恵比三は黙って抱きしめるシーン、泣きそうになるよね😢





納谷くん

弁才は納谷くんの方が役者的にはハマり役やと思った

真面目な堅物で

しかしあの影踏みの術(?)で大角をおもちゃにするのがゆうほくん弁才、大角におもちゃにされるのが納谷くん弁才😂

verで冒頭で納谷くん恵比三が四人の忍者に取り囲まれるシーンで

「一四名様!テーブル席へどうぞ!!」

っていうのが納谷くんのアドリブっていうのに気づいてジワる😂😂



らんくん

布丁は年齢的にもう少し中年くらいの方がしっくりくるから実年齢より上の役が多いらんくんの方がしっくり来たな

若いのか中年なのかわからない存在って感じで後半まで恵比三たちとの関係性を伏せることができる

布丁と恵比三が出会う場面で布丁が泣いてしまうシーンとか大角が毘沙丸の話をした時の布丁の反応はこれは二回観ないとわからないシーンやな~って思う

布丁の過去もなんか2回目の方のが泣きそうになったな

しかし閻魔大王のシーンのらんくんは5日ソワネでのゆうほくん恵比三での無茶ぶりに対して何をしようとしたんや😂😂

(らんくんの方が大柄なせいで帽子が引っかかってできなかったけど😂)


 藤戸くん

正直器用さでいうところでは今回一番やったのが藤戸くん

寿は本当にくノ一なのかオネエなのかは微妙やけどいい具合に卑劣な悪役でいい味出してた



尾形

もうこの禄郎、めっちゃ好きやわ

こいつ忍者向いてないよ!って言いたくなるくらいいい奴で最高だわ

えびぞうとはまた対照的なキャラクターでもあるから恵比三、弁才、禄郎とバランスがいいやと思う



verのとき5日のアフターイベントは上演時間などの都合によりカットしたシーンを上演

達磨には最大忍術みたいなのがあったっていうシーン

影分身の術でゆうほくん、とーるくん、しょーりくん、らんくん以外の四人が影になってとーるくんのお面をつけて登場w

お面から顔がはみ出る藤戸くんw

とーるくんの動きに合わせて四人が動くんだけどグダグダすぎて😂😂

そりゃカットなるわ😂😂

最後去って行く場面で一人障子の中に入りきらず袖からはける藤戸くん😂😂😂

客席から見守ってたしょーりくん、らんくん爆笑😂😂



最後に

個人的には霧verの方がしっくり来たな

他の方が言ってたことと同じことを言うけど霧verはこれまでのpatchのスタイルで虹verは新しいpatchって感じっていうのはとてつもなくわかる

だからこれまでのpatchを知ってる人は霧verがしっくり来るけど虹verはまた新しい幅を広げていくきっかけとなるんではないのかと思えた

もちろん八人いるからこそジャー忍が完成するんやけどやっぱり主役の影響っていうのはとてつもなく大きいことも今回感じたな

ゆうほくんは今までpatchが積み上げてきたものを背負って引っ張っていってる感じ

納谷くんはpatchに新しい振り幅を与えて可能性を広げていってる感じ

なんでリバースキャストにしたのか虹verだけでは疑問に思ってたけど今回両方観ることでわかった気がする

これは納谷くん自身が本公演以上に外部公演に出てるからこそできることやと思う


できることなら本公演は全員総出演がやっぱりいいねんけどこれくらいの人数の方がそれぞれ見せ場ができてちょうどいいのかな~って思えた

これまでどうしてもメインの役が少なかったりすると他のメンバーがアンサンブルの役だったりして同じ舞台経験でも差が出てしまってたりしたり印象が薄すぎたりするからこういう人数が少ないとそれぞれ見せ場があることで新規の推しができたりするしいいかもね

いつも基本リピートはしないうえにリピートすると一回観てよかったーって思っても二回も行ったらうーんって思っちゃったりするねんけど今回は2回目の方がしっくり来たし面白いと思えた

しょっちゅう降りる降りるって言うて今回はマジでこれ観たら降りるとか言ってたくせに、結局降りることができないのは彼らの泥臭いまっすぐな劇が好きなんやなーって思う

ファンイベ行かんかったから色々今回どうしようかと思ってたけど今回観て本公演だけはどうにかしてでも行こうと思えた

色々偉そうなこと言ったりしてたけど内容も役者も両方よかったです